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皆さま、こんにちは。そして、こんばんは。前回の記事、 ”逆光マジック”でお伝えした通り、逆光の下、カメラのオートモードでポートレートを撮ると、顔が暗く写ってしまいます(二番目の写真参照)。それを克服するためにマニュアルモードで光を調節させて顔を明るく見せました(最初の写真参照)。
なお、マニュアルモードには他にも様々なメリットがあります。
マニュアルモードのメリット
①イメージした通りの写真が撮れる
②表現の幅が広がり、クリエイティビティが刺激される
③カメラが理解できる(カメラは光をかき集める機械)。
マニュアルモード撮影をマスターすると、急に写真がアーティスティックになります。逆に、人の心を動かす(インスタ映えする)写真を撮りたいのであれば、マニュアルモード撮影をおススメします。カメラの醍醐味は、ここからですよ!
では、お待ちかね、マニュアルモードについて、ご説明しましょう!
マニュアルモード 3つの設定値
~F値、シャッタースピードとISOについて~
まず始めに上のAとBの写真をご覧ください。下記でご説明しますが、3つの設定値を変えると、この様に明暗が変化します。それでは、じっくりF値からご説明しましょう。
① F値(絞り)
● F値が小さいほど背景にボケ味が出て明るくなります。写真A参照下さい。
● F値が大きいほど背景がクリアになって暗くなります。写真B参照。
〈背景のボケ味ってなあに?〉
百聞は一見に如かず、下の写真を見比べてください。
写真CはF値1.4で撮影しました。背景が綺麗にボケて被写体が際立っています。ポートレートに打ってつけです。
写真DのF値は16です。背景がはっきり写りこんでしまって被写体が際立っていません。風景写真向けです。
〈そもそもF値ってなあに?〉
F値とは、絞りの開き具合(光の取り込む穴の大きさ)を数値化したもので、別名、絞り値ともいいます。つまり、レンズを通る光の量を数値化したものです。下の図はF値まとめです。汚くてすみません(;'∀')
② シャッタースピード
シャッタースピードとは、シャッターが開いている時間のことです。
シャッタースピードは1秒、1/2秒、1/4秒・・・1/250秒、1/500秒のように表します(つまり、シャッタースピード1秒はとても長い。)。シャッターが開いている時間が長いほど光を取り込める仕組みになっています。
● シャッタースピードの数値が大きいほど速度が遅くなり明るくなります。写真A参照。
● シャッタースピードの数値が小さいほど速度が早くなり暗くなります。写真B参照。
〈手ブレ=失敗〉
この写真はシャッタースピード1秒で撮った写真です。ブレブレですね。。 どうしてブレたのでしょうか?
例えば、シャッタースピード1秒ということは、シャッターを押してからカメラがイメージを取り込むまでに1秒かかります。長いです!!そして、シャッターを押す振動でブレたのです。スピードが速ければ、カメラが振動を感じる前にイメージを取り込みます。
〈適正なシャッタースピードを知って手ブレを防ごう〉
シャッタースピードの目安は焦点距離の1.5倍(APSCの場合)。
例えば50mmのレンズであればシャッタースピードは1/75秒(50*1.5=75)までに抑えてください。
以下はシャッタースピードのまとめです↓。
③ ISO感度
「ISO感度」とは取り込んだ光を電気信号に変換する際、光の量をどれだけ増幅(パワーアップ)するかのことを言います。
● ISOの数値が小さいほど暗くなります。写真B参照。
● ISOの数値が大きいほど明るくなります。写真A参照。
ISO数値が大きくなるほどノイズが発生して画面が粗くなります。
〈ノイズってなあに?〉
本来「ノイズ(noise)」には「不要な情報」という意味があり、デジタルカメラにおいては、写真上でザラザラした質感を感じさせるものです。
例えば、ルパンの写真。ザラザラして見えますね。
ただ最近は、わざとザラつかせてノスタルジックな雰囲気に見せる技も流行っています。
以上、マニュアルモード3つの設定値についてお話しました。ちょっと難しく聞こえますが、実際、適当にさわっていれば何とかなってしまいます。なので心配しないで下さい。むしろ楽しんで下さいね。カメラの醍醐味はここからです!
次回はF値、シャッタースピード、ISOの調節の仕方についてお話しします。続きの記事、”インスタ映え‘’ならマニュアル撮影Vol.2 へジャンプ!
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